![]()
2008年04月17日 ![]()
![]()
[ハミング通信]復刊が結びつけた絆
◆◆INDEX◆◆==============================================
【1】本にないあとがき 〈 復刊が結びつけた絆 〉
〜なかなか聞けない! 作品や作者、編集の裏話をご紹介します
【2】みんなでつくる本屋さん 〈 語る編 〉
しかけ絵本の楽しみ方:『Peter Rabbit Who Can You See?』
【3】知ってた? 〈 種の上手な保存法 〉
===========================================================
☆*───────────────────────────────*☆
【1】本にないあとがき
☆*───────────────────────────────*☆
〈 復刊が結びつけた絆 〉
スウェーデンの作家、エディス・ウンネルスタッドさんによる児童文学『す
えっこOちゃん』にまつわる、切なくてステキな“絆”のお話をしたいと思
います。
この物語の主人公は、7人兄弟の末っ子「O(オー)ちゃん」。
Oちゃんは愛称で、本当はシェークスピアが大好きな両親につけてもらった
「オフェリア」という立派な名前がありましたが、兄弟はみんな呼びやすい
ように愛称で呼ばれていました。いつも笑顔に包まれて、まわりを楽しませ
てくれる女の子。それが“Oちゃん”です。
そんな明るくておませな女の子の楽しい日常を描いた絵本には、二人の翻訳
者がいます。石井桃子さんと下村隆一さん。
石井さんは、『クマのプーさん 』『ピーターラビットの絵本』などの翻訳で
も有名な方であり、101歳で亡くなるまでずっと、現役でいらっしゃった日本
児童文学の基礎を築いた方の一人でもあります。
そして、もうひとかた、下村さんは『ムーミン谷の夏まつり』などの翻訳を
手がけられた方です。
石井さんと下村さんは、何十年も前に手紙を通して知り合われたそうです。
下村さんが大学在住中に病気で身体の自由を失い、聴力も失ったあと、自立
の道を求めてスウェーデン語の勉強に励んでいたころに文通ははじまり、こ
の作品の共訳がきまりました。下村さんがスウェーデン語から日本語に訳し、
石井さんがイギリス版の英訳をもとに整えました。
ところが、最後の章の翻訳作業が終わる前に、下村さんが突然の交通事故で
亡くなったのです。
その後、『すえっこOちゃん』は絶版になりました。このとき、下村さんの
ご遺族の連絡先もわからなくなってしまいました。
フェリシモでは「絶版になっている書籍をみんなの力で復刊させよう!」と
いう活動があります。2002年 『すえっこOちゃん』の復刊リクエストを紹介
したところ、みなさまからの応援をいただきました。と同時に、この復刊の
ニュースをご遺族の方が偶然に見られて、名乗り出てくださったのです!
石井桃子さんと下村隆一さんのご遺族は再会することができました。
石井さんは生前、このときのことを「まるで奇跡のような出来事でした」と
語っておられます。
復刊によって、人と人との絆がふたたび結ばれたのですね。
◇
〈 石井桃子さんのプロフィール 〉
1907年埼玉県生まれ。日本女子大英文科卒。小説家・菊池寛と知り合い、文
芸春秋社に入社。その後、編集者として「岩波少年文庫」「岩波の子どもの
本」に携わる。その一方で、自宅を子どもたちのために開放した「かつら文
庫」や「東京子ども図書館」を設立、児童文学の普及に貢献した。93年、日
本芸術院賞を受賞。
代表作にベストセラー『ノンちゃん雲に乗る』がある。
A.A.ミルンの『クマのプーさん 』、マーク・トウェインの『トム・ソーヤー
の冒険』、J・M・バリーの『ピーター・パンとウェンディ』、ビアトリクス
・ポターの『ピーターラビットのおはなし』など、海外児童文学の翻訳を手
がける。
石井桃子さんのご冥福をお祈りいたします。
▼『すえっこOちゃん』
http://www.felissimo.co.jp/f/index.cfm?bid=1852&lid=1
☆*───────────────────────────────*☆
【2】みんなでつくる本屋さん 〈 語る編 〉
☆*───────────────────────────────*☆
しかけ絵本の楽しみ方:『Peter Rabbit Who Can You See?』
☆さっちん
しかけ絵本にも、飛び出すしかけから、引っ張るしかけ、めくるしかけなど、
いろいろな種類がありますが、今回紹介するのは、「変わり絵」のしかけ絵
本です。
タイトルは『Peter Rabbit Who Can You See?』
このしかけは、リボンをスライドさせることによって、まるい円の中の絵が
ガラリと変わるしかけです。
たとえば、畑を眺めるピーターの後姿が……リボンをスライドさせると、畑
に入って人参をちょうだいしているピーターの絵に!
まるで4コマ漫画(実際は2コマですが)を見ているような“オチ”のあるユ
ニークなしかけ絵本。
分解してオリジナルで作ってみたいものです。でも、もったいなくてできま
せん!
▼今後も、本の体験記「ブック・ライブ! プリマライフ」
“しかけ絵本の楽しみ方”のブログをお楽しみに。
http://www.felissimo.co.jp/f/index.cfm?bid=1852&lid=2
☆*───────────────────────────────*☆
【3】知ってた? 〈 種の上手な保存法 〉
☆*───────────────────────────────*☆
種を植える季節がまたやってくるまで、“種”を大切にしまっておきたい。
そんなときは、密閉容器にしまいましょう。でも、密閉容器を使うだけでは
不十分。天敵である、湿気、熱、温度差から種を守るためには、もうひと工夫
が必要です。ということで、今回は簡単にできる密閉容器を使った保存法を
ご紹介します。
ふたがしっかりと閉まるような、広口ビンを新しくおろして使ってください。
次に中に入れる吸湿剤を作ります。大さじ2杯の猫用トイレ砂を、二重にした
チュール(ガーゼなど)で包んでしばります。粉ミルクでも代用できますよ。
ビンの中にできあがった吸湿剤といっしょに種を入れ、ふたをきちんと閉め
て、日陰の涼しい場所で保管します。
▼参考文献:
『グッド・シングズ』
http://www.felissimo.co.jp/f/index.cfm?bid=1852&lid=3
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
Copyright (C) 2008 FELISSIMO All Rights Reserved.


コメントを書く